肺活量を鍛えると吹奏楽でも活躍できる!呼吸法やグッズをご紹介♪
吹奏楽部の人は、管楽器を吹くうえで肺活量を鍛えることが大切なのはご存じかと思います。
肺活量を鍛えるために呼吸法などを取り入れている吹奏楽部もありますが、確実に鍛えられる方法を知りたいですよね。
今回は、肺活量を鍛えるとどんなメリットがあるのかを解説し、私が実際におこなっていた呼吸法や使っていたグッズを紹介します!
今回は、肺活量を鍛えるとどんなメリットがあるのかを解説し、私が実際におこなっていた呼吸法や使っていたグッズをご紹介します!
呼吸法は、正しくおこなえば効果がありますのでぜひ試してみてください。
肺活量を鍛えると吹奏楽が楽しくなる!メリット3つ
肺活量を鍛えることで空気を多く取り込めるようになり、できるテクニックや曲の幅が広がります。
先生からいつも「もっとfがほしい」「聴こえないよ」と言われるのは、悔しいです!
肺活量を鍛えると自分が思う音を出しやすくなり、レベルアップできます。
それに楽しく楽器を吹いて、みんなで吹奏楽を楽しみたいですよね。
この章では、楽器演奏や吹奏楽における肺活量を鍛えるメリットを3つご紹介します。
フレーズを長く吹ける
肺活量を鍛えることで、長いフレーズが吹けるようなっていきます。
空気を多く取り込めるようになり、ブレスの回数を減らせるようになるからです。
とくに主旋律や副旋律を吹いていると、「フレーズが切れている」「そこでブレスを取らないで」と指導されることはありませんか?
表現方法も原因の一つですが、基礎的な面ではブレスの量が少ないこと!
1フレーズ8小節なのに、ブレスが足りなくて1小節ごとに息を吸っていたら、どうしてもフレーズは切れて聴こえてしまいます。
曲やテンポにもよりますが、短くても4小節でブレスを取るのが理想です。
苦しい状態で演奏をすると音楽の本質を見失ってしまうので、肺活量を鍛えてフレーズを長く吹けるようにしていきましょう。
迫力のある音楽ができるようになる
肺活量を鍛えることで、迫力のある音楽が吹けるようになっていきます。
息を吐くときの筋力が鍛えられるので息圧をかけることができ、まとまった空気を出せるようになるからです。
吹奏楽をやっていると「もっとfを出して」は、耳にたこができるほど指導されるのではないでしょうか?
プロでない限り具体的な方法を指導するのが難しいので、指導される側は体に力が入り、間違った方法で音を出しがちです。
ここぞというときに迫力のある音楽ができないのは、単純にそれに必要なブレスができていないことが大きな原因です。
吹奏楽をやるうえで、迫力のある音楽ができるようになることは大きなメリットですね。
低音から高音まで出しやすくなる
肺活量を鍛えることで、低音から高音まで音が出しやすくなっていきます。
なぜなら、たっぷりの息で音をコントロールできるようになるからです。
楽譜を見て、急に単発の低音や高音があるとドキッとしますよね。
私はユーフォニアムを吹いているので、ずっと低音域が続く楽譜を見ると「息が足りないよ~」と思っていました。
肺活量を鍛える呼吸法やグッズを使ってトレーニングを続けた結果、確実にその不安は減りました。
低音から高音まで出しやすくなると、あの憧れの曲を吹けるのも夢ではありません!
肺活量を鍛える方法を2つご紹介!即効性あり!?
吹奏楽部に所属していると、日々の練習で肺活量を鍛えるための呼吸法をやったことがある人は多いのではないでしょうか。
その効果は実感できていますか?
私は小中学生のころ吹奏楽部で呼吸法を取り入れていたのですが、いまいち肺活量が鍛えられているかは分かりませんでした……。
今回ご紹介するのは、私がプロ奏者に教えていただいた方法をアレンジした呼吸法です。
毎日数分でもいいのでやってみましょう。
続けることで確実に肺活量が鍛えられていくので、ぜひ試してみてください!
酸欠注意!超ハードな呼吸法
- 体をのばしたり肩を回りたり、軽くストレッチをする
- 足を肩幅程度に開いて立つ
- 胸をひらいて肩はリラックスする
- 頭の上から腰までに、一本の棒が背中に入っているイメージで姿勢を整える
※猫背・反り腰NG - メトロノームは使用せず、♩=60くらいのテンポでおこなう
- 息を吐ききり、8拍吸う
- 胸で8拍吸う
- 肩で8拍吸う
- 鼻で「スッスッスッスッ」と1拍ごとに刻んで吸う
- そのままの状態で4拍息を止める
- 8拍かけて息を吐く
腹式呼吸で、お腹の底から息をためていくイメージで口から息を吸ってください。
腹式呼吸で限界まで息を吸ったら、次は胸に、そして肩に入れるイメージで吸います。
このとき、胸と肩が上がっていきますが問題ありません。
2で苦しくて息を吐きたくなりますが、そこを超えて3、4でさらに息を吸うことで肺活量が鍛えられます。
4で息が入らない人は、息を飲み込むようにして鼻で息を吸うとさらに空気を入れ込めます。
6でかなり息圧がかかりますが、息を吐くときは一定の量で8拍吐ききりましょう。
息を吐くときは、胸と肩の位置は固定し腹圧で出しきってください。
この呼吸法はかなりキツイですが、私は即効性を感じるので、緊張しているときや体が硬くなる冬によくおこなっていました。
呼吸法をおこなったあとすぐに、ご自身の楽器を吹いてみてください!
呼吸がスムーズになり、自分でも驚くほど息が吸いやすく、たっぷり吸えるようになります。
毎日の習慣に!管楽器の抵抗を使った呼吸法
- メトロノームを♩=50にセットする
- 各楽器の正しい姿勢で楽器を構える
※立つ・座るどちらでもOK - マウスピースにを軽く口をつけた(くわえた)状態にする
- 息を4拍吸う
- 楽器のピストン(キィ)を押さずに息を8拍吐く
- 息を4拍吸う
- 楽器のピストン(キィ)をすべて押さえて息を8拍吐く
- 1~4の流れを1セットとし、息を4拍吸う→7拍~4拍吐く
※すべて1セットずつ - 1~4の流れでを1セットとし、息を2拍吸う→3拍~2拍吐く
※すべて1セットずつ - 息を2拍吐くセットのみ、あと3セット繰り返す
音は鳴らさず、息のみでおこないましょう。
徐々に息を吐く拍数を減らしていくことで、一度に吐く息の量が増えます。
とくにピストン(キィ)をすべて押さえた状態では、楽器の抵抗を感じるでしょう。
そのとき、吸った息が体に残らないようにしっかりと腹筋で支えて吐ききってください。
楽器の抵抗を感じることで、息を吐くときの筋肉が鍛えられます。
音大生のころ先生に教えていただいた方法をアレンジしています。
私は楽器を吹く前のウォーミングアップとして、ほぼ毎回この呼吸法をおこなっています。
とくに金管楽器の人に試してみてほしい呼吸法です。
肺活量を鍛えるグッズのおすすめ3選!体験談つき
肺活量を鍛えるグッズは、身近なもので鍛える方法や専用グッズもあります。
なにも必要ない呼吸法でも肺活量は鍛えられますが、少し地味な練習ではありますよね……。
しかし、ちょっとしたグッズを使うことで楽しくトレーニングできます!
今回ご紹介するグッズは、どれも私が使ったことのあるものです。
気軽に実践できるものから、有名な商品も体験談つきでご紹介します。
風船
身近なもので肺活量を鍛えるなら、風船がおすすめ!
風船を膨らますと、呼吸をするときに使われる筋肉が鍛えられるからです。
- 腹式呼吸で息を吸い、たっぷりと空気をため込む
- 頬を膨らませないようにして、風船を膨らませる
- 風船がある程度膨らむまで、1~2を繰り返す
※やりすぎには注意し、1セット(1~3)を1日10個程度にする
ただ膨らませるだけではトレーニングになりません。
腹式呼吸・頬を膨らませない、この2点をしっかりと意識しておこないましょう。
吹奏楽部のトレーニングに取り入れてみると、部員同士で盛り上がると思います。
ブレスビルダー
商品名 | ブレスビルダー |
特徴 | ・呼吸の状態が視覚的に確認可能 ・簡単な使用方法 |
ブレスビルダーは、吹奏楽部で取り入れられることが多い肺活量を鍛えるグッズです。
使い方は非常にシンプルで、筒の中に入っているピンポン球を息を吐くときに浮かせます。
- チューブを加えたまま腹式呼吸で息を吐ききり、息を吸う
- 息を吐くときにピンポン球が浮くので、その状態を維持する
- 1~2を繰り返す
※1セット(1~2)10回を1日2回おこなう
楽器を吹く前におこなうと体がほぐれて効果的です。
たとえば、朝練と午後練のウォーミングアップとして1回ずつおこなうとよいでしょう。
毎日トレーニングすることで、少しずつピンポン球を安定して浮かせるようになります。
視覚的に自分の呼吸をチェックしたい人、手軽な価格でグッズを使ったトレーニングをしたい人におすすめです。
POWERbreathe (パワーブリーズ)プラス 標準負荷
商品名 | POWERbreathe プラス 標準負荷 グリーン |
負荷 | 17~98㎝H2O |
おすすめの人 | ・普段あまり運動をしない人 ・高齢者 |
特長 | ・軽量 ・くわえやすいマウスピース ・負荷目盛がスリーブを 外すことなく確認可能 |
POWERbreathe (パワーブリーズ)は、呼吸に使われる筋肉を鍛えるトレーニンググッズ。
持ち手の部分に目盛りがあり、自分にあった負荷に調節して鍛えられます。
テレビで取り上げられたり、有名歌手が使っていたりすることから、ご存じの方も多いかもしれません。
プラスシリーズは他に、下記の商品があります。
商品名 | おすすめの人 |
---|---|
POWERbreathe プラス 重負荷 ブルー | ・肺活量が平均より高い人 ・普段から運動をしている人 |
POWERbreathe プラス 超重負荷 レッド | ・ブルーの最大負荷10目盛まで到達できた人 ・体重90kg以上の人 |
管楽器を吹くうえで肺活量を鍛えたいのであれば、ブルー以上で鍛えることが望ましいです。
しかし、肺活量が少ない人や初めて楽器を吹く人は無理をしないようにしましょう。
肺活量を鍛える方法を2つご紹介!即効性あり!?の呼吸法などで、ある程度肺活量を鍛えてから購入を検討してみてください。
POWERbreathe (パワーブリーズ)クラシック 重負荷
商品名 | POWERbreathe (パワーブリーズ) クラシック 重負荷 ブルー |
負荷 | 10~170㎝H2O |
おすすめの人 | ・肺活量が平均より高い人 ・普段から運動をしている人 |
特徴 | 手頃な価格帯 |
私が使用したことがあるのは、上記画像の「クラシック 重負荷 ブルー」です。
先にご紹介したプラスシリーズとはタイプが異なり、プラスは軽量化されたモデル、クラシックは通常モデル。
使いやすさはプラスシリーズのほうがよいですが、クラシックシリーズのほうが安価、また鍛えられる内容はどちらも同じ。
価格優先ならクラシックシリーズがおすすめ!
- お好みの負荷に目盛りを設定する
- 本体を片手で持ち、マウスピースを加える
- 息を吐ききったあと、2秒程度で息を一気に吸う
- 肺を空にするイメージで息を吐ききる
- 3~4を繰り返す
※1セット(3~4)を30呼吸する
※1セットを1日2回おこなう
パワーブリーズは負荷が目盛りで可視化されることで、少しずつ負荷をかけれるようになるのがゲーム感覚で楽しいです。
数をこなすのではなく、常に腹式呼吸を意識しておこないましょう!
普段の呼吸法に飽きてしまった人や、自分の肺活量が鍛えられていることを実感したい人は使ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
- 肺活量を鍛える前提として、腹式呼吸でおこなう
- 肺活量を鍛えるこどで、迫力のある音を出せるようになる
- 呼吸法やトレーニンググッズを使って、肺活量を鍛える
吹奏楽では、迫力のある音楽を求められることが多くあります。
そんなとき、自分が思うような音を出せないと悔しいですよね。
まずは呼吸法で肺活量を鍛えて、グッズなどを使って楽しく肺活量を鍛えていきましょう!
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