ユーフォニアムの運指表・持ち方・吹き方をお教えします!保存版
ユーフォニアムは、日本では主に吹奏楽で活躍している管楽器です。
しかし吹奏楽部ではユーフォニアムパートの人数は少ないことが多く、先輩が1人もいないなんてことも……。
とくにユーフォニアムの運指表は、活発に活動している吹奏楽部でも正確なものがない場合があります。
そこで今回は、ユーフォニアムの運指表・持ち方・吹き方をお教えします!
持ち方・吹き方は初心者の方向けに、運指表はどのレベルにも役立つ内容になっているため、ぜひ参考にしてみてください♪
ユーフォニアムの運指表をヘ音記号・ト音記号でご紹介
ユーフォニアムの楽譜はヘ音記号で書かれること多いですが、ト音記号で書かれる場合もあります。
ユーフォニアムの運指表、意外と見つけることが難しいのではないでしょうか?
私が中学生のころ、ユーフォニアムの運指表が吹奏楽部になく、先輩が作ってくれた運指表をもとに覚えました。
書かれていない音域もあったため、中学生時代を思い出すと、今でも分からなくて苦労している人がいるのではないだろうかと思います。
今回は、ヘ音記号とト音記号の2種類で記譜し、4番ピストン用の運指表を作りました!
ご自身の練習用であれば、印刷していただいて構いません。
ヘ音記号
ユーフォニアムの楽譜は、基本的にヘ音記号で書かれます。
ヘ音記号の楽譜に慣れたり、ユーフォニアムの楽譜を早く読めるようになったりするためにも、ヘ音記号の運指表が実用的です。
運指表には、運指(指番号)以外にもドイツ音名も記載していますので、参考にしてみてください。
指番号は、口に近いピストンから1・2・3・4です!
ト音記号
ユーフォニアムの楽譜はまれにト音記号で書かれることがあります。
吹奏楽では、ヘ音記号とト音記号それぞれで書かれた楽譜を目にしたことがあるのではないでしょうか。
運指表には、運指(指番号)以外にもドイツ音名も記載していますので、参考にしてみてください。
ト音記号で書かれている場合、楽譜の音は記譜音のため、ユーフォニアムは楽譜の音より1オクターブと長2度低い音を出します。
記譜音とは楽譜に書かれた音符で、実音(実際に出る音)ではありません。
管楽器は鍵盤楽器と違い、基調がすべてinC(ハ長調)に統一されておらず、inBやinEsなどそれぞれ異なります。
そのため上記画像の記譜音をほかの管楽器と同時に吹くと、同じ音は出ず不協和音になってしまいます。
ユーフォニアムの場合ヘ音記号の楽譜は実音で書かれますが、ト音記号は記譜音で書かれるため注意しましょう。
記譜音と実音については、後日別の記事で詳しく書く予定ですので、完成しましたらリンクをこちらに貼りますね!
ヘ音記号とト音記号の運指表は、自分自身の練習目的であれば印刷していただいてOKです!
他のWebサイトで使用する際は、正しい引用リンク付けをしてください。
ユーフォニアムの持ち方あってる?画像を見てチェック
あなたは正しいユーフォニアムの持ち方をご存じですか?
吹奏楽部のユーフォニアムは、人数が少なくなかには教えてくれる先輩がいない人もいるはずです。
ユーフォニアムは重さがあるため、正しい持ち方ではないと腱鞘炎や不調の原因になってしまいます。
正しい持ち方を、座奏バージョンと立奏バージョンそれぞれ画像付きでお教えします!
座奏バージョン
ユーフォニアムを座奏で吹くときは、肩幅程度に足を開き、椅子の2/3程度の位置に座りましょう。
足を極端に閉じて座ると重心が崩れやすいため、ぴったり足を閉じるのはおすすめしません。
椅子の座る位置は奥まで座ってもOKですが、背もたれに体重をかけた姿勢はやめましょう。
基本姿勢は、胸を張って少し重心を前に持っていくイメージで座ることです。
楽器をももの上に置いて吹いている人をよく見かけますが、私の経験上、身長155cm以上であれば持ち上げる必要のある人が多いです。
椅子に座り基本姿勢を整えたら、自分の口元に楽器を持っていきましょう!
楽器ともも上に隙間がある場合は楽器を持ち上げて演奏するか、「まくら」と呼ばれるユーフォニアム吹きが使うグッズで高さを上げます。
ユーフォニアムのまくら(座奏用クッション)は、楽器店やAmazonなどのネットショップで購入可能です。
私は中学生のころは手作りまくらを使用しており、高校生くらいから上記画像のクッション(2代目)を使っています♪
楽器の重さは左腕・左手で抱えるようにして支え、右手はピストンの上にのせるだけにしましょう!
よくある間違った持ち方は、右手親指あたりに楽器全体の重さがかかり、それによって右脇を絞めてしまうことです。
右手親指あたりに重さがかかると痛めてしまう可能性があるため、正しい持ち方でユーフォニアムを吹いてくださいね。
左腕で楽器を包み込み、4番ピストンがある場合は人差し指でピストンを押し、ない場合は親指を4番管にかけ、ほかの指は管を握りましょう。
ユーフォニアムは重いため、どうしても体が丸まったり逆に反ってしまったりしやすいです。
本記事でお伝えした正しい姿勢は、毎日少しずつ意識している時間を増やすことで身についてきます。
周りの友達に姿勢が悪かったら教えてほしいとお願いして指摘してもらうことも、身に付くひとつの方法ですよ。
立奏バージョン
ユーフォニアムを立奏で吹くときは、肩幅程度に足を開き、少し重心を前に感じましょう。
楽器が重いことから体が反ってしまう可能性があるため、少し前に重心を置くことで正しい姿勢になります。
楽器の持ち方は座奏と同じで、左腕・左手で楽器の重さを支え右手はピストンの上にのせるだけ。
立奏のときは座奏のときよりも脇をしめてしまう傾向にあるため、ひじと体の間に拳ひとつ分入る状態で構えてください。
立奏が慣れないうちは、重心が安定せず揺れてしまったり腰が痛くなったりする場合があります。
原因は体幹の弱さである可能性が高いため、重心を少し前にして反り腰にならないように意識しましょう!
【豆知識】正しい置き方
ユーフォニアムの正しい置き方は、楽器の外側、私の楽器の場合は1~3番ピストンを下にして置きます。
楽器を立てることで必ず倒れるリスクがあるため、楽器を立てるのはおすすめではありません。
ベルを下にして楽器を立てる置き方も紹介していますが、スペースがない場合のみにしましょう。
スタンドを使った置き方もありますが、基本的には寝かせる置き方で充分です。
ユーフォニアムの吹き方を画像付きで解説!初心者必見
ユーフォニアムは吹奏楽で使われる金管楽器のなかで、最も吹きやすい楽器と言われています。
「唇を震わせて音を出すなんて難しそう…」と思うかもしれませんが、難しく考える必要はありません。
ユーフォニアムの吹き方は、とてもシンプルです。
私と一緒に、楽しくユーフォニアムの吹き方を学びましょう!
マウスピースを鳴らしてみよう
いきなり楽器を吹くのではなく、まずはマウスピースを鳴らしてみましょう!
唇をブルブル~と震わすことはできますか?
唇をブルブル~と震わせるのをアンブシュア(楽器を吹くときの口の形)ありの状態でマウスピースを吹くと、音が鳴ります!
唇を震わせて音を出す、意外とシンプルな吹き方ですよね。
画像は一般的に吹きやすい音程であるF(実音のファ)を出すときの、アンブシュアです。
唇をブルブル~と震わせる感覚をつかんだら、口周りを少し張るようなイメージで形を作り、口の中央は少し開けた状態にします。
口の中央に隙間がないと息が通らないため、ギュッとしめないでください!
マウスピースには、上唇2/3、下唇1/3の割合で唇をあてましょう!
音がならない場合は、もう一度マウスピースをつけずに唇をブルブル~と震わせて、まず唇を震わすことに慣れてくださいね。
吹きやすい音を見つけよう
マウスピースで音が鳴らせるようになったら、楽器につけて「音を狙う」などは考えずに音を出してみましょう!
音を狙おうと思って出すのではなく、自然な状態で鳴った音があなたの一番吹きやすい音です。
長くのばしたり大きい音をだしたりせず、音を出す、鳴っている感覚を自分の体に覚えさせてください。
吹きやすい音でタンギングしてみよう
吹きやすい音が見つかり、ある程度その音が何度も出せるようになってきたらタンギングをしてみましょう!
管楽器を吹く技術のひとつ。
舌を上の歯から離すことで、音が切れて発音されます。
一般的には「トゥー」や「ティー」と言うときのイメージで行います。
タンギングはユーフォニアムに限らず、すべての管楽器で必要な技術です。
タンギングのイメージがつきにくい人は、「トゥー」と言ってみましょう。
「トゥー」を言う瞬間に、舌が上の歯からすばやく離れますよね。
それがタンギングです。
以下の手順でタンギングをしてください。
- 吹きやすい音でロングトーンをする
- ロングトーンをしているときに、「トゥー」のイメージで発音する
ポイントは、力まず「トゥー」と言った同じくらいの力加減で行うことです。
吹きやすい音のタンギングに慣れてきたら、ユーフォニアム吹きの第一歩を踏み出したと思って自分に拍手してあげましょう!
まとめ
- 自分用であれば、本記事に掲載されているユーフォニアムの運指表を活用してOK
- ユーフォニアムの楽譜はヘ音記号で書かれることが多い
- ユーフォニアムの正しい持ち方は、左腕で楽器を支え、右手はピストンの上にのせるだけ
- 座奏も立奏も、重心を少し前にして姿勢を作るとよい
- 楽器を吹く前にマウスピースを鳴らす
- 吹きやすい音を見つけて、「トゥー」のイメージでタンギングをする
ユーフォニアムの運指表は、永久保存版です!
ぜひ練習に活用してみてくださいね。
今回、持ち方と吹き方は初心者向けにお伝えいたしました。
ユーフォニアムが楽しい、音が鳴って嬉しいと思えること一番ですので、悩んでいる人は本記事で基本を見直してみてくださいね。
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