音符の読み方一覧と譜読みのコツが分かれば怖いものなし!
音楽をやってみたい、少しは音符を読めるようになりたい、そんな人は早く読めるコツを知りたいと思いませんか?
音符の読み方は、種類ごとに分けた一覧表があると便利。
そこで今回は、音符の読み方一覧について、音部記号をはじめとする7種類にわけて作りました。
早く読み方を習得するためには、もちろん音符の一覧を使って勉強することが大事ですが…ちょっとしたコツがあります。
私が自分の幼少期や学生時代を振り返ってみて、「このコツをつかめば音符の習得が早くなる」と思ったやり方を考案しました。
コツをつかめば音楽への苦手意識も薄くなる!
最後には、音符を学ぶためのおすすめアプリも紹介しているので参考にしてみてください。
音符の読み方一覧を画像で見やすくご紹介!7つの表
音符の読み方一覧は、ひとつの表や楽譜にまとめて書くのではなく、7つにわけてまとめました。
ひとつにまとめた内容を一気に覚えようとすると、ト音記号やヘ音記号が混乱してしまったり、情報が多すぎて覚えにくかったりします。
確かに普段の勉強でも、基礎からひとつずつ覚えるほうが身につきやすい!
本記事ではあえて音部記号や音符の種類などにわけることで、ひとつずつ「分かる」を増やしていく方法をとっています。
なかなか楽譜を読めるようにならないと悩んでいる人は、自分が気になる見出しから選んで覚えてみてください。
まったく楽譜が読めない人は、五線譜の基礎から順に読むことをおすすめします。
Introduction.五線譜の基礎
まったく楽譜が読めない人は、まず五線譜とは一体なにかを知りましょう。
五線譜とは、五線を使って音符や記号などを書いた楽譜で、西洋音楽で最も用いられます。
五線の縦は音の高低、横は長さを表しています!
五線譜における基本的な記号は、ト音記号とヘ音記号、どちらの読み方でも必要な知識です。
五線譜は横書きの文字と同じように、左から読んでください。
音部記号、調号、拍子、音符の順番で読むことに慣れると、今後難易度が上がったとき、楽に譜読みができるようになります!
調号については上記画像に登場していませんが、詳しくは調号の一覧で解説します。
準備段階として必要な知識は以下のとおりで、上記の画像と照らし合わせながら覚えましょう。
- 音部記号…五線譜が表す音の高さを決めている記号で、ト音記号やヘ音記号などがある
- 拍子記号…楽譜の拍子を示す記号で、分母が音符の種類、分子は1小節に分母の音符がいくつ入るかを表す
- 音符…音の高さ・長さ・リズムを示す
- 休符…休みを示し、長さの種類はさまざまある
- 小節線…拍子に従って線が入り、楽譜を読みやすくするために使う
まったく楽譜が読めない人は、まずト音記号の五線譜から読んでいきましょう。
音楽の授業やピアノでも、音楽を始めたばかりの場合はト音記号を読む機会が多いです。
Step1.ト音記号での読み方一覧
上記の画像は基本となる真ん中のドから順に、ドレミファソラシドと音が上がっています。
真ん中のドが書かれているのは、五線上じゃないけどこの線は一体なに?
五線譜はもとある五線以外に線を加えることができ、真ん中のドは下第1線上に書きます。
他にも線を加えて(加線という)音を追加できるのですが、まずは真ん中のドから始まるドレミファソラシドの読み方を覚えてください。
上記の画像では4分の4拍子、すべて全音符で書いており、拍子は拍子の一覧、音符の長さは音符の一覧にて詳しく解説します。
そういえば、なぜト音記号って言うの?
中心がぐるっと渦巻になっているト音記号は、ちょうどその中心に第2線がありますよね。
ト音記号の場合は第2線上に書く音符はソで、日本音名だと「ト」です。
ト音記号の渦巻が日本音名で言う「ト」の上にあることから、ト音記号と呼びます。
step2.ヘ音記号での読み方一覧
ピアノ譜では、左手で弾く楽譜を基本的にヘ音記号で書いています。
五線譜上で真ん中のドを書く位置は、ヘ音記号とト音記号で異なるため、別物として覚えましょう。
楽譜の読み方は、ト音記号と同じくヘ音記号も左から順に読み、五線の上段にいくほど音が上がり、逆に下段にいくほど下がります。
真ん中のドは、ヘ音記号で書かれた五線譜では上第1線。
他にも線を加えて(加線という)音を追加できるのですが、まずは真ん中のドから始まるドレミファソラシドの読み方を覚えてください。
上記の画像では4分の4拍子、すべて全音符で書いており、拍子は拍子の一覧、音符の長さは音符の一覧にて詳しく解説します。
そういえば、なぜヘ音記号って言うの?
記号の上に少し大きめの黒丸がひとつあるヘ音記号は、ちょうどその中心に第4線がありますよね。
ヘ音記号の場合は第4線上に書く音符はファで、日本音名だと「ヘ」です。
ヘ音記号の大きい黒丸が日本音名で言う「ヘ」の上にあることから、ヘ音記号と呼びます。
step3.音符の一覧
音符の種類は多くあり、伸ばす長さ(リズム)によって音符の形が変わります。
上記以外にも音符の種類はありますが、難しいピアノ譜や吹奏楽の楽譜などでない限り、十分な内容です。
数字があるとなんだか難しく感じる…。
数字を1~4までにしているのは4分の4拍子を基準にしているからで、全音符の場合、1・2・3・4と数えたら1小節終わるということ。
4分の4拍子で1小節内に2分音符がソ・ラの位置に書かれていたら、ソを1・2、ラを1・2と数えたら1小節が終わりです。
拍子については、拍子の一覧で解説しています。
step4.臨時記号の一覧
臨時記号には、シャープ・フラット・ナチュラルの3つがあります。
調号として音部記号の右横や、音程を変えたい音符に対して左側に書くよ!
臨時記号が書かれている場合、同じ小節間(1小節)のみ、同じ音であればすべての音に臨時記号が適応されます。
たとえばソの音にシャープがついていて、同じ小節の中にまたソが出てくる場合は、その音も自動的にソシャープになります。
step5.休符の一覧
休符は音符と同じ考え方で「〇〇休符」という呼び方になり、書き方が変わるだけ。
音符より少し書き方が難しくなりますが、読むだけなら第何線に点がきて…と覚えずに、大体の見た目を覚えていればOKです。
全休符と2分休符が似ている!?
休符で引っかかりやすいポイントは、全休符と2分音符です。
全休符は第4線にぶらさがっていて、2分休符は第3線の上にのっかっていると覚えて、混乱しないようにましょう。
step6.拍子の一覧
上記以外にも拍子はたくさんありますが、表にまとめたのは音楽の授業や簡単な曲でよく使われる拍子です。
4分の4拍子と4分の2拍子は、一般的な数字で表すほかに、簡易記号を使って表す書き方もあります。
なんとなく拍子の意味は分かったけど、具体的にどういうこと?
4分の3拍子を例に考えてみましょう。
4分音符が3つ入る4分の3拍子は、上記画像のように1小節の中に4分音符を3つ入れられます。
つまり4分の3拍子は8分音符であれば6つ、16分音符であれば12個入るということ。
楽譜は同じ音符の長さが並ぶとは限らず、4分音符や8分音符などが入り混じっています。
1小節の中に合計3拍分入ると考えると応用がききますね。
step7.調号の一覧
調号とは楽譜の1小節目や調が変わるときに表記され、調号に書いた臨時記号は、すべての音符に適応されます。
子ども向けや初心者用の楽譜には、多くても♭や#が3つまでの調号のため、まずその程度まで覚えましょう。
同じ調号でも、長調と短調があるの?
調号には明るい音階の「長調」と、暗めの音階の「短調」があります。
普段聴いている曲が長調なのか、短調なのかを考えてから楽譜を見てみると答え合わせができますね。
楽譜の最初の音と最後の音はその調の主音(ハ長調であればド)であることが多いため、長調か短調かを見分けるには主音を確認しましょう。
長調と短調については、また詳しく別の記事で解説します。
音符の読み方のコツはラソファミ!?加線はもう怖くない
音符の読み方のコツは、ト音記号の場合「ラソファミ」ヘ音記号の場合「ドシラミ」だけを一発で分かるように覚えること。
加線があっても、ラソファミとドシラミを基準にして読める!
楽譜はドレミファソラシドとは並んでおらず、さまざまな音符がランダムに書かれています。
ひとつひとつの音符を、ドレミファ……と数えていたら一向に楽器を演奏することはできません。
読み方のコツをおさえれば、誰でも少しずつスムーズに音符を読めるようになるのでぜひ試してみてください。
ト音記号ならラソファミ
真ん中のド以外に、ト音記号はラソファミを覚え、その音を基準に楽譜に書かれた音符を読みましょう。
私が考えた読み方のコツなので、もし他の音を基準にしたほうが覚えやすい場合は、ご自由に選んでください。
上記画像のラソファミは、ト音記号の中でまんべんなく分布しているため、読み方を楽にできます。
ラソファミを覚えたら、簡単な楽譜を読んでみましょう。
最初のうちは書いてある音符に対して、ラソファミの中で、近い音程の音符から数えて読んでください。
慣れてくると視覚的にパッと音符を読めるようになります。
ヘ音記号ならドシラミ
真ん中のド以外に、ヘ音記号はドシラミを覚え、その音を基準に額に書かれた音符を読みましょう。
私が考えた読み方のコツなので、もし他の音を基準にしたほうが覚えやすい場合は、ご自由に選んでください。
上記画像のドシラミはト音記号の中でまんべんなく分布しているため、読み方を楽にできます。
最初のうちは書いてある音符に対して、ドシラミの中で近い音程の音符から数えて読んでください。
覚えられたら実際に楽譜を読んだり、音符の読み方をアプリで楽しく勉強できる!おすすめ3選で紹介しているアプリで練習しみたりしましょう。
音符の読み方をアプリで楽しく勉強できる!おすすめ3選
音符の読み方を楽しくゲーム感覚で勉強するなら、スマホアプリがおすすめ。
今回は、私が実際に使用してみて良いと思った音符の読み方を勉強できるアプリ3つと、番外編でリズム学習のアプリを1つご紹介します。
スマホが登場するまでの自主勉強は、紙の問題集を解くことのほかに方法がほとんどありませんでした。
しかし、現代ではアプリを使った英語学習や算数での計算など、勉強方法は多様です。
アプリであれば、音符の読み方に慣れていない人や趣味で楽器を始めた人などが、気軽に勉強できます。
どれもダウンロードは無料なので、試してみて自分に合うアプリを見つけてくださいね。
ドレミのおけいこ
引用 Apple store
「ドレミのおけいこ」では、単音のみ練習できる項目があり、曲をアプリ上で弾いて、音符の読み方とピアノ鍵盤の位置も覚えられます。
Google playでもダウンロード可能!
一部アップ内課金が必要な曲もありますが、無料の範囲内で十分音符の読み方を学べる内容です。
アプリ内でのピアノ鍵盤以外に、もしその場にピアノがあれば、実際に弾きながらアプリを使用して勉強する設定も可能。
初めて音符に触れる子どもや、ピアノを弾けるようになりたい人におすすめのアプリです。
ピアノ楽譜の譜読み練習アプリ
引用 Apple store
「ピアノ楽譜の譜読み練習アプリ」では、調号を選択し、流れてくる音符を画面のピアノ鍵盤で弾いて、臨機応変に音符を読む力をつけられます。
ただし無料ではハ長調しか利用できないため、そのほかの調はアップ内課金が必要です。
無料の範囲内でも、単純に臨時記号のない音符の読み方は勉強できます。
Google playでは取り扱っていません!
音符の読み方に慣れてきた人、ゲーム感覚で学びたい人におすすめのアプリです。
フヨミン
引用 Apple store
「フヨミン」は、物語形式で音符の読み方を学べるすべて無料(アップ内課金なし)のアプリです。
Google playでもダウンロード可能!
主人公となる動物を選んで名前を決め、冒険しながら楽しく音符の読み方を学べます。
敵を倒していくごとに楽譜のレベルが上がっていき、自分のペースで続けられるのも嬉しいポイント。
音楽に苦手意識のある人や、ゲーム感覚で音符の読み方を学びたい人におすすめのアプリです。
【番外編】リズムラーニング
引用 Apple store
「リズムラーニング」はリズムを学ぶためのアプリで、レベルごとに難易度が上がり、遅いテンポと速いテンポで練習できます。
Google playでは取り扱っていません!
アップ内課金がありますが、無料の範囲内で十分リズムを勉強できます。
リズムをカスタマイズできる機能もあるので、かなり多くのリズム練習ができるアプリ。
楽譜を読めるようになるためには、音符の読み方だけでなくリズムやリズム感覚も必要です。
少し音符との触れ合いに慣れてきたら、リズム練習も取り入れましょう。
まとめ
- 音符の読み方を確実に学ぶためには、各名称ごとにわけられた一覧表を使う
- 本記事では五線譜の基礎から調号まで、音符の読み方を学べる
- ト音記号の音符を読むコツは、ラソファミを覚えること
- ヘ音記号はドシラミを覚えれば、早く音符を読めるようになる
- 音符の読み方を学べるアプリ「フヨミン」は、音楽が苦手な人におすすめ
- 音符に慣れてきたら、アプリでリズムも学ぼう
ズラッと音符や記号が並んだ表を見ると「覚えられるかな」と不安になりますが、本記事で紹介したような各項目ごとの表はいかがでしょうか。
基礎から少しずつ覚えれば、誰でも音符を読めるようになり、楽譜を読んで楽器を演奏できます。
本記事の内容が、みなさんの音楽への興味や学ぶための助けになれば嬉しいです。
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